2017/05/18
個人事業主、フリーランスのあなた
開業前の準備費用ってどうしてますか?
事業が始まってからの経費は会計ソフトを使って費用に計上
しますよね。
これが、開業前の費用になるとどうなるのか。
うまく使えば節税できるケースもあります。
それでは、具体的に見ていきましょう。
Contents
開業費ってなに?
開業前の準備費用のことを会計の専門用語で
開業費といいます。
具体的には、
開業前の
事務所の賃貸料、広告宣伝費、会計ソフト代
事務用品代、交通費、交際接待費、名刺作成代、
コンサルティング料金、ホームページ作成料金などが
挙げられます。
*10万円以上のパソコンなどの資産は開業費に含めることが
できませんので注意が必要です。
大雑把にいってしまえば開業前の費用を総称して
「開業費」っていうんですね。
ここで「開業前」を繰り返しましたが、いつが開業日に
なるかは、
フリーランス、個人事業主の開業の日っていつ?具体的に規定されてるの?
でご確認ください。
開業準備期間っていつまで認められているの?
開業前の期間を開業準備期間といいます。
この開業準備期間中に使用した費用が「開業費」と
なるわけです。
ここで疑問が湧いてくると思います。
開業期間の初めの日はいつになるのかな?っと。
法律上、明確には決まってはいません。が一般的
には開業前の数ヶ月前から半年前までの期間とされて
います。
ただ、開業準備の期間は個人差があります。会社を辞めて
開業日まで1年間かかった場合には、その期間が開業準備
期間であることを説明できます。
杓子定規に半年までしか遡れないということはないと
思います。
客観的な証拠を持って計上していきましょう。
会計ソフトへの入力の仕方
会計ソフトへ入力できるのは開業日以降の支出
です。
それでは開業日前の支出である「開業費」は
どのようにして入力したらいいのでしょうか。
1、計上金額
↓ 開業前に支出した費用はまとめて「開業費」勘定に
計上します。
個々の支出を1つづつ入力する必要はありません。
2、計上時期
まとめて計上するとなると日付はどうすればいいんでしょう。
これは、開業日の日付で入力します。
開業日の日付に「開業費」勘定で計上しましょう。
3、仕訳はどうする
開業日以降で預金からの支出であれば
開業費/預金
ですよね。
でも開業日前の支出で、合計額を計上するので
この仕訳はできません。
次のように仕訳します。
開業費/事業主借 と。
個人事業主、フリーランス特有の
「事業主借」で処理しますよ。
「開業費」は今後どうなる
結論から言うと「開業費」はあなたの好きな時に
好きな金額だけ費用に計上できます。
↑ 上の図では1年目は赤字だったので開発費の75万円を
費用に計上せず、2年目の黒字の時に費用に計上したもの
です。
青色申告をやっていれば事業の赤字は3年間繰越せます。
青色申告の特権については
青色申告のハードルは低い。白色申告か青色申告か迷ったらダメ!
を見てみてください。
開業費はいつでも費用に計上できるのできます。
もし1年目に赤字になった場合3年目までは
赤字を繰越せます。
しかし開業後4年目以降に繰り越すことが
できません。
そこで4年目以降の利益については開業費を
費用として計上することにより利益を少なく
することができます。
利益が少なくなれば所得税を少なくすることができます。
開業費をうまく使えばこのように節税できることも覚えて
おいて損はありませんよ。
編集後記
昨日は四谷から新宿駅まで歩いてみました。
四谷4丁目で用事がありましたので。
JRの四谷駅から新宿駅までは歩きで40分
ぐらいでしょうか。いい運動になりました。
(昨日の1日1新)
四谷 アトレ