2017/05/18
あなたが個人事業主、フリーランスとして独立開業したら税務署に
自分で申告しなくてはなりません。
税務署の申告方法としては白色申告と青色申告の2種類が
あります。
青色申告と白色申告では圧倒的に青色申告の方が有利です。
青色申告のいいところと、青色申告できるようにするため
にはどうしたらいいのかをご紹介します。
Contents
青色申告のメリット5つ
1 青色申告では65万円利益を少なくできる!
青色申告で複式簿記を採用していれば事業の利益を
65万円少なくできます。
白色申告ではこのように利益を少なくさせること
ができません。
絶対、青色申告がお得ですよ。
2 家族に支払った給与を経費にできる!
奥さんや、お母さん、お父さんに事業を手伝って
もらうことがあるかと思います。
手伝ってもらったら当然お給料を払ってあげたく
なるものです。
でも、白色申告では家族に支払ったお給料は経費
にすることはできないんです。
個人的にポケットマネーで支払うしかありません。
青色申告にしておけばお給料が経費になります。
例えばお給料を除いて利益が120万出ていれば
家族にお給料で120万円支払っていれば
利益は0円になります。
家族に手伝ってもらう場合は必ず青色申告
をしましょう。
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3 3年前までの赤字を繰り越すことができる!
独立したての場合、売り上げもあまり上がらず赤字に
なることも多いかと思います。
なので独立当初に出た赤字を3年後事業が軌道に
乗った時にでる利益と相殺できたらいいなと思いませんか?
実は青色申告の場合にはこれができるんです。
これは大変大きいです。
独立当初の200万円の赤字が3年後の
利益200万円と相殺できるのですからね。
4 パソコンを一度に経費にできる!
パソコンなどのちょっと高額の商品(30万円未満)
は白色申告だと、一度に経費することはできません。
徐々に少しずつ数年に渡って経費にしていきます。
(これを会計用語で減価償却と言います。)
いっぽう青色申告では、一度に経費できてしまうんです。
今年は利益が出そうだなと感じたらパソコンなど
仕事に役立つものを購入してみるのも手ですね。
5 自宅兼事務所の経費を計上できる
自宅で仕事をやっているあなたには青色申告が
おすすめです。
自宅で支払った家賃なども青色申告をしていれば
「家事関連費用」として経費に計上できるからです。
家賃の全額が経費に認められる訳ではありませんが、
仕事で使っている場所の面積などで税務署に説明
できればその面積分は経費になるんですね。
家賃の他にも、電気代、インターネット料金なども
も合理的に計算して経費にすることができるんです。
青色申告のデメリット?
さんざん青色申告のメリットを言ってきました。
でもデメリットも2つあります。
1つ目のデメリットは「所得税の青色申告承認の申請書」を税務署に
提出しなければならないことです。ちょっとだけめんどくさいです。
でもお金もかかりませんし、時間もかからずできるので
頑張って提出しましょう。
「所得税の青色申告承認の申請書」には提出期限があります。
開業時であれば「個人事業の開業・廃業等の届出書」を提出
した時に同時に出しておきましょう。
「個人事業の開業・廃業等の届出書」を提出してから
2ヶ月以内に「所得税の青色申告承認の申請書」は
提出しなければなりません。
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2つ目のデメリットは、
会計ソフトの購入です。このソフトを動かすパソコンも
必要ですね。
個人事業主、フリーランスであれば高級な
会計ソフトはいりません。
弥生会計が使い方もシンプルでおすすめ
です。
4万円を切る値段で買えますよ。
会計ソフトで帳簿をつけると複式簿記に
なり青色申告の要件を満たします。
クラウド会計ソフトのfreeeなどを導入して見る
のもいいかもしれません。
これらの投資は、会計ソフトで5万円もあれば
できてしまいます。
これで65万円の利益を少なくできるのであれば
安いものでないでしょうか?