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消費税を納める必要があるかどうかのキーワードは「1000万円」と「前々期」です。

time 2016/09/06


フリーランス及び会社は消費税を納める必要があるかもしれない

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消費税は間接税なので消費者が負担するものではありますが、国や地方自治体に納付するのは

物やサービスを提供する事業者です。その事業者にフリーランス及び会社が該当します。

 

ただし、一定の要件を満たせば消費税を納める必要がありません。

経営の意思決定にも重要な要件ので、わかりやすく説明します。

 

免税点の1000万円とはなに?

1000万円を超えると消費税が課されると聞いたことがあるかもしれません。では

何が1000万円を超えるとダメなのでしょうか。

 

それは売上の金額です。

 

売上が1000万円を超えてあるようなフリーランスの方などは

規模も比較的大きく消費税を納める設備を整えることができる人と税務署は考えて、その

ような人には消費税を納めてもらおうとするのですね。

 

税務署も税金のルールを作る立場から、消費税を納める必要があるのかどうかの基準を明確に

せざるを得ません。そこで、規模を表しやすい売上に着目し、1000万円という数字で区分けしました。

 

999万円の場合は、消費税8%で79万円(単純に999万円に8%を掛けてます)

1001万円の場合は、消費税8%で80万円です。(便宜上、計算を簡単にしてます)

 

一方は消費税を納めなくてよく、一方は消費税を納めなくてはならなくなります。

売上金額が1万円違うだけで納める税金に雲泥の差が出てくるので、売上金額が

1000万円近辺の人は注意しましょう。

 

今年の売上が1000万円を超えてしまったから今年消費税を支払わなくてはいけないのか

フリーランスの方は今年、会社っだったら今期の売上が1000万円をもうすでに超えているから今度の

確定申告で消費税を納めなくちゃいけないのかというとそうではありません。

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税務署側も期間に余裕を持ってくれていますので安心しましょう。

 

今年、今期はじめて売上が1000万円を超えた場合には実際に消費税を納める必要が出てくるのは

再来年になります。今年は消費税が免除されますし、来年も免除です。そのつぎの年から消費税が課されます。

 

言葉を変えると2年前の状況で納税かどうか判断するということになります。そして、その2年前のことを専門用語で

基準期間と言います。

 

基準期間の売上が1000万円を超えると消費税の納税が必要になってきます。

 

なぜ2年前が基準期間なのか

まず、売上の1000万円は、年間の売上です。ですので、1年間は売上計算の期間なので消費税は

課されません。

では、つぎの年はどうかというと、この年も税務署は消費税は課税しません。

 

もし1年目で売上が1000万円を超えているとして、そのことは税務署でもわかっているのですが、2年目も

課税しないで待ってくれます。

 

2年目の内に消費税を納められるように準備をしておいてくださいという期間を設けてくれてるのですね。

 

そして3年目にはじめて消費税が課税されます。

 

基準期間の売上で消費税を計算するの?

基準期間の売上で消費税を納めるのかどうかを決めるのであって、消費税の計算はあくまでも今年もしくは当期

の売上を元に計算されます。

 

なので、基準期間の売上が1200万円で今年もしくは当期の売上が100円だったら消費税額は8円になります。

100円以下は切り捨てられるのでこの場合消費税は納めなくていいことになります。

 

以上が、消費税納税の基本的な考え方になります。例外もありますが、まずはこの基本をイメージできるようになりましょう。

 

  • 編集後記

うちの場合、みんな早起きなので朝から騒々しいです。でも、早起きは続けて行きますけど。

 

(昨日の1日1新)

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管理人 塩野勝大

IMG_0054.JPG 埼玉県越谷市で税理士をしてます。ブログを平日毎日更新中。ビジネスパーソンに役立つ健康情報なども税理士ながら投稿してます。詳しいプロフィールはこちら

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